タモリが絶賛したテレビ番組とは



「自分の出たテレビ番組は見ない」と言うタモリさん。テレビ自体、あまり見ません。タモリさんは最近のテレビ番組に言いたいことはたくさんあるそうですが、中には好きな番組もあるそうです。2008年2月24日に放送された「タモリのオールナイトニッポン一夜限りの復活放送」でテレビについて語るタモリさん。とんねるずの木梨憲武さんを迎えてのトークに熱が入ります。

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タモリが絶賛した番組


ヴェニス
タモリさんが先日見たというNHKハイビジョンの番組は、ワンカメでほとんど編集せず、海外の街をぶらぶら旅して、地元の人と会話するという前衛的なもので斬新だったそう。編集されていないので、自分が旅をしているような気分になれるとのこと。

タモリさん「ヴェニスはね、本屋に行くんだよ。そんで、どこどこはどっちに行ったらいいんですかと。そうすると(イタリア人)『地図買いな』と言われて地図を買って、『ここだよ。ここ間違えてんだ』と言われる」
木梨さん 「地図買うまでも延々にワンカメで?」
タモリさん「そうワンカメで。そんで『こっちに行くにはどう行ったらいいんですか』と聞いたら(イタリア人)『時間ある?あと15分したら本を届ける船が来るから、それが来たら俺が交渉してやるわ』と言って待ってる。っずっとワンカメ」
木梨さん 「普通でしたら、編集のタイミングとしては、地図買うところで切って、地図の寄り、引いてくるとか。」
タモリさん「全くない」
木梨さん 「その間合いを全部撮りますよね」
タモリさん「うん、うん。」
木梨さん 「その間合いを撮らずに?」
タモリさん「撮らずに」
木梨さん 「お釣りがあったらお釣りまでの下りを延々に?」
タモリさん「延々に。これ気持ちいいよ。本当に自分がその街に入ってる気がするんだよ。なんでこんな前衛的なことを民放がやんねーのかと思う」
木梨さん 「それでかろうじて飛びつくのはBSぐらいですか」
タモリさん「BSぐらいだろうな。ぶらり電車の旅もいいんだけど、同じだったらああいう前衛的なことを民法がやってほしいな」
木梨さん 「ちゃんとしてますよね。ぶらりも。ぶらり系は食べ物いけば食べ物の寄り。もしラーメンでしたら、物凄い湯気の。きっと商品カットにあてる照明もプロの技術がありながら。その寄りがあってテレビの皆さんに美味しく見せて、タレントさんが『美味しいですね、麺はどうやって』。タレントさんが帰ったら、麺をこねるところまで。」

調べたところ、これは「世界ふれあい街歩き」という、NHK BSプレミアムで放送されている番組でした。毎週火曜日午後8時からの一時間。次回3月8日は語り:近藤正臣さん「ケープタウン/ 南アフリカ」です。
世界ふれあい街歩き

今のテレビに物申す

サッカー

タモリさん「結局俺、放送関係者のやり口が嫌いなんだよね。美術館行って、俳優がぐだぐだ言ってるのは大嫌いなんだよ。出すなタレントをって言いたいんだよね」
木梨さん 「語っちゃだめだってことですよね」
タモリさん「語っちゃだめなんだよ。こっち側で思わせろって言うのよ。テレビ局の実況のアナウンサーに直接言うんだよ。上の人にも言ったことある。ゴールゴールゴールって叫ぶじゃん。俺が興奮しようとしてるところに、何でお前が興奮するんだと。友達と酒飲みに行って、友達が酔っぱらっちゃったら、もう酔えないでしょ。それと同じ」
木梨さん 「演出というか、やる側が立場になりすぎてる」
タモリさん「うん。視聴者の立場になりすぎてる。自分が興奮した方が伝わってると思ってる。アナウンスの上の方の人に言ったけど、それはそうですとは言わなかったね。」
木梨さん 「全くその通りかもしれないです」
タモリさん「そうですか。思いませんか。なんか俺最近、年とってきたし、嫌われてもいいのよ」

まとめ

好きなテレビからテレビ番組への苦言まで、熱心に話すタモリさん。過剰な演出について同じような話をフジテレビの上の方の人に言った時は「賛否両論あります」と返されてしまったそうです。確かに、今のテレビは字幕から効果音からあらゆる説明まで、視聴者にいたれり尽くせりですね。視聴者がテレビを見ている時間は思考停止でも問題ない状況になりつつあります。実際、今のテレビ番組は「視聴者は馬鹿だ」ということを前提に作られているような印象を受けます。この状況にタモリさんは警笛を鳴らしているのです。著者もテレビを押入れに入れて久しいですが、視聴者離れが著しいテレビ業界は、タモリさんの声はタモリさん一人だけの声ではないことを認識すべきですね。